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新婚旅行から帰って
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旅行後のあいさつは大切
旅行は予定どおりに帰りましょう
二人だけの薪婚旅行、どんなに楽しいものであっても、予定どおりには帰りましょう。家族の人たちは心配しますし、また休暇ぎりぎりに帰ったのでは、翌日からの仕事にさしつかえるかも知れません。
まず安着の知らせを
別居の場合は、「ただいま元気で帰ってまいりました」と、両方の両親に電話をかけるとか、また時間の余裕があったら寄って、楽しい報告をして喜んでいただきましょう。できたらお仲人さんにも、電話で報告するのが一応の礼儀です。新婚旅行からそのまま関西の任地への新居に着いた松本夫妻は、駅で安着の電報を打って、ご両親を安心させました。
旅行で疲れたといって、田代夫人は同じ棟なのに、おしゅうとさんたちや家族に「ただいま」の声もかけず、自分のへやにすっと入ったきり、夕食にも翌日の朝食にも顔を出さずハはじめから気まずぐなったという例もあります。疲れたなら、そのことをはっきりお断りして、あいさつだけはいたしましょう。
アパートの新居にそのままもどるときは
旅行前の整理のときに、一通りのカンづめや保存食、お米やみそ、しょうゆ、バターなどをそろえておき、帰途に何か買ってくるとしても、わが家で迎えるはじめての朝、まごつくことなく朝食の支度が整えられるようにしておきましょう。案外このとき、ふきん、ぞうきん、はたきなどの小物類の用意を忘れがちですから、ご注意を。
仲人と参列者へのあいさつ
仲人さんには、できるだけ早くごあいさつに伺いましょう。手みやげは身分相応の旅行地で求めた名産なり、お菓子なり、そこの土地の風趣のしのばれるもので結構。二人の幸福な結婚姿を喜んでいただくための、お礼のあいさつですから。お仲人をよくなさる、戸板短大の横山先生は、あまり気ばったものをいただくと、新夫婦の経済力を知っている身として、かえって心が痛むと言っておられます。仲人さんのお礼を、両親が別にすましてない場合は、このとき、両家の名でお礼を持参してもよいでしょう。
新婚旅行の予定を立てる際、できたら、このあいさつ回りを一日か二日くらいとっておくのもよいと思います。岡田さん夫妻は、二日間自動車を予約して、お仲人さんほか会社関係の上役や先輩のお宅にお礼のあいさつにまわり、最後に義兄のお宅で夕食をよばれ、翌日から元気にご出勤。秋葉さん夫妻は、三日間の旅行から帰った翌日お仲人のお宅に、次の日ご主人が出勤なので、昼休みを利用して、自動車で司式の先生、夜は司会者のほうへとお礼回り。旅行先から求めた、三〇〇円から五〇〇円見当のカン入りのお菓子をみやげとされました。
旅行のおみやげ
秋葉夫人の旅行のおみやげを、参考までにご披露しましょう。夫人は結婚の際いわゆるおみやげを婚家に持参されませんでしたので、この旅行のときにと、前々から考えて、そのため新婚旅行も早めに帰京、東京駅のデパートと名店街でそれぞれ求め、思い出の喫茶店でゆっくり休んで宛て名を書きました。
おとうさまには、カラーフィルム
おかあさまには、コンパクトとハンカチ
上の妹さんには、コンパクト
下の妹さんには、万年筆
叔父さまには、ネクタイ止め
そして、夫人はご両親がなく、お世話になった実家のおにいさまに万年筆。(これは里帰りのとき持参)
ちょうど、この日は水曜の祈祷会のある夜とて、その終わる時刻の九時ごろを見はからって、どっさりお茶菓子を用意して帰宅。ご一家族の皆さんにおみやげをさしあげ、なお大ぜいの信者の方々に茶菓をもてなしながら、旅行の話に、とても楽しく祝福された夜を過ごされました。
近所へのあいさつ
両親と同居の松本夫人は、おかあさまと、隣り近所にお引合せのごあいさつ回りを。アパートの新居に移った木村夫妻は、お向かいと同じ階の上下のへやに、一〇枚入りハガキ(表に夫妻の姓名と勤務先を記して)を持って伺いました。間借りの菅夫人は、大家さんと周囲の五家庭に、お強飯(菓子屋に依頼、五〇円の折詰め、大家さんには一〇〇円見当)を配って、お近づきの印としました。遠く北海道の岩見沢に新居をもった久世夫人は、「大家さんのお宅に、坊ちゃんとお嬢さんの大学と高校入学のお祝いをかねて、ウールのスポーツシャツとナイロンスカーフを持参しましたが、ご近所にはまわりませんでした。けれど、町で知り合った方たちを適当にグループまたは個人で招待してお近づきを願いました。
今までの知り合いと切り離されて、全く二人だけで来たこととて、東京の中産階級の家庭の常識にははずれるかも知れませんが、少なくとも町の入たちにはそのまま受け入れられて、ごく快適にやっています。平凡な地方都市ですので、案外全国的に見れば、私たちのようなずぼらな例も多いのではないかと思います」と言っておられます。周囲と快適なふんいきを作ること、それは新家庭の出発に際して、大事なことといえましょう。
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